硯に向かいて

ただの垂れ流し 今はこちら https://inkstone2525.hatenablog.com/

おやすみの前に

 

帰ってくるのが1時間程遅かったけど、ほぼほぼ通常工程。お弁当の準備もしたし、お風呂読書で英語と死について! と、ノルウェイの森と行人と朗読者は省いて、数奇にして模型は読んだ。自分の工程で大事なものを時間で調整するのは一種のマネジメントな気がする。

 

 

さておき。

 

なんで遅くなったかというと面接に行っていたから。1時間半くらい話し込んでいた。今までの面接では1番興味深かった。というは、なんてこともない、面接官がプレゼンしてくれていたから。志望動機も自己PRも要らないっていうのは、最低限しばらく辞めないくらいの人であれば、引き入れれば、きっとこの人事部採用促進課の人の成果になるのだろうなって感じた。

 

交渉力とか調整力が身につきますって言っていて、それを実生活にも活かせますってプレゼンしてくれていたけど、ということは、この場もそういう風に交渉しているのだろうなって思う訳で。そうして後半になってくると、あ、この人、こっちに即決で就職しますって言わせたいのだろうなっていうのが透けてきた。

 

最終面接残っているって言ったのだけど、その前に決めてくれという。色々手続きが押しているから、とか。これもまさに当人が言っていた交渉術にほぼ近いのだけど、当人気づいてないのだろうか。

 

 

マネジメントはどれだけ発達してもなくならないし建築業界もなくならないっていうのがこの人の根本命題だったけど、これってどうなのだろう。どちらも過渡期な気がする。

 

マネジメントって言っても色々あるだろうけど、結局何かっていうと何かの工程通りに動かすこと。おそらく個人個人の成長指数とか癖も含めて調整することになるのだろうけど、これって人が働いているっていう前提の話。

 

あと、物理的な建造物っていうことを前提にしていて、建築工程を仮想世界で確認できる技術っていうのを説明してくれたけど、究極の建築って物質を使わないことだし、インフラだって人が動かなくても良いことが最終地点だと考えているから、あまり魅力的には思わなかった。面白かったけど。次世代だったらプロジェクションマッピングでオリンピック会場造りましたっていう方が面白そうな。

 

そうして、自分の仕事が物理的な形になることが仕事のやりがいだっていうところも共感できないところ。使われる側であれば、何か物理的な結果が成果で良いけど、自分が仕事をするのであれば、有形無形かどっちに成果を上げたいかって言ったら、無形なところ。

 

僕は本が好きだけど、物理的な部分じゃなくて中身にある思想が好きだから、物質として大事にするっていう観念がない。

 

 

 

流される傾向であれば即決しても良かったかなってくらいの好条件だったけど、ほぼほぼ断ると思う。建築にも思想はあるはずで、プレゼンしてくれるならそっち寄りで語ってくれた方が面白かったかも。

 

 

最前線の人の話を聞くっていう目的格で言うと成功ではある。

 

 

今日読んだ死について! の人がたまたま未来に意味を感じない人だったのもあるけど、10年後の自分が何処にいるのかって想像もできない。分岐点なのかなって一瞬思ったけど、人の分岐点ってきっと無限にあるから仕事だけに限定する必要もないし。

 

 

最後。

 

僕が思う面白いは、自分にとって世界が都合が良い訳でもないし。相手にとって自分が都合が良い訳でもない。

 

おしまい。