硯に向かいて

ただの垂れ流し 今はこちら https://inkstone2525.hatenablog.com/

現実感(前

昨日のタイトルは、臨床心理学の本のユングについてのコラムに載っていたフレーズ。

西洋的な自我観に囚われずに、非因果律だとか共時性も含めた自己観みたいな話。読み返してみるとなんとなく分かった。これだけ読んで分かるならもともと知っている人だろう。因果律的な世界観を創ったのはニュートンだと思っている。もともと脳の性質として、現象から後付けで原因を創って整合性を保つっていうのはあると思うけど。処理しやすいから。

 

 

さておき。

 

今晩は豚しゃぶともやしとキャベツのサラダがメイン。凝ったところはドレッシングを自家製したのと、豚しゃぶを氷水で冷やした所。輸送費かかるのに国産よりカナダ産の方が安いのは、国策なのかな。はて。ブランドという記号の消費っていうのが社会学であったな。

 

毎日出勤時間も帰宅時間もラッシュだから電車で本を読むどころではない。スマホの方がコンパクトだから、ゲームするか漫画を読んでいる。本を読む時間は毎日しっかり作っているから問題はない。ゲームはクイズとキャラが複合しているやつだけど、全然力を入れてない。自分が思うより自分はものを知っている領域もあるし、こんなことも知らないのかっていう確認のためみたいなもの。漫画はてきとーにいっぱい読んでいる。

 

片手間だから、電車の中の人間観察も捗る。僕も男だから目の保養になる人居ないかなっていうのもあるし、こんな満員電車で皆何を考えながら出勤しているのだろうとか。同じ車両に毎回乗るみたいなことはしない。というかできない。ちょっと早く目が覚めて1本早く乗れたり、ぎりぎりで到着地に一番近い所までいけなかったりするし。そもそもこんなことをルーティーンにしたくないから、てきとーな車両に乗る。ぎりぎりでもそれくらいの時間の余裕は取っている。

 

出勤時間で特徴的だった風景はよくあるもの。

座っている男性が本格的に寝入っていて横の女性に何回もひどくもたれかかっていて、女性の方も本格的に露骨に弾いていたのだけど、まったく起きなかった。この状況だけ見ると

男性がふてぶてしいというか、図太いだけになるけど、想像してみると、もしかしたらこの男性は過労常態で電車でしか寝られないのかもしれない、とか、もろもろある。ここは、人は結局他人の部分的な側面しか観測できないという話。

 

帰宅時間の方は、未だによく分からない非現実。

駅に止まった時にグレーのスーツを着た白髪交じりでメガネをかけたサラリーマンが唐突に立ち上がった。降りる駅だったからかなと思ったのだけど、そうじゃなくて、何してんねんみたいな罵倒の言葉を発しながら、その前に立っている客に殴りかかった。その殴りかかられた人はなんとはなしにそのまま降りて行ったのだけど、鏡越しで中指を立てていた。その悪意の顔を一緒に見てしまったから、イメージが拭えない。服装はスーツではなかったからもともと何か関係ある人達ではないのだろう。

 

サラリーマンはまた席に座ったのだけど、よく見ると、スーツの肩の部分を中心にポツポツ濡れていた。想像だけど、おそらく何か液体をかけられたのかな。一番分かりやすいのは唾だけど、そんな人いるかいな。でも、そういうことはあり得るだろう。

 

これを法的に考えてみるとどうなるか。

スーツを汚したことが故意ならば、不法行為が成立する可能性がある。これは民法の話。そうして、刑法的にはどうだろうってなると、何某かは成立しそうな気はする。実際起訴されて実刑受けるかどうか別として、暴行罪とか。

 

あまりに唐突な現象だったから何もできなかったけど、僕がこの分野の専門家になれたら反射的にこういう純粋な悪意に対抗できるかもしれない。こういう現場は初めて見たけど、何のチュートリアルだろうって感じた。純粋な私人だって現行犯逮捕はできるのだけど、この状況は逮捕するのものなのかどうかは不明だし。

 

素朴な感覚として、鏡越しで見た悪意のファックに腹が立ったというだけ。

こんなことを現実でやる人居るのだって思わなくもない。

 

共時性とか因果律の外っていう考え方はこういうこと。

因果律で考えたら、その外にある世界はたまたまの自然で流れていってその人の中でのとっかりにはならない。

 

 

とりあえずここまでを前編としておこう。