硯に向かいて

ただの垂れ流し 今はこちら https://inkstone2525.hatenablog.com/

美とは(後)

物事は時空で捉えるしかできない。SNSとか電子メールは空間の観念を消して時間に対してもルーズで捉えることができるようにした。空間で言えば、家とか体は固定されているけど、相手の空間を占めることが相手を占めることになるのか。

 

 

二条城から京都御苑まで歩いた。多分この距離感分かっている人は歩こうとは思わない距離。バスもあるし、きっと地元なら自転車で良い。自転車生活が楽そうな地域であることは確か。

 

でも、歩いた。僕が歩くのが好きなのは、情報量が多いから。別に時間を気にする日でもなかったし、足が動く限り動かせば良い。運動不足だからっていうのもあったけど、まだまだいけそう。

 

普通の民家の並びで工事をしていて、改築かなと思ったら旅館業って看板があって、なんぞやって見たらどうやらゲストハウスになるらしい。バックパッカー多そうだから、ゲストハウスに需要があるのだろうな。あと、なんのこともない狭い路地に店がやたらと多い。日本人じゃなくて観光で来た外国の人用なのだろうけど、それにしても多い。それでも商売ができるほど潤っているのだろう。こういうことを考えられるのは汚くなったのではなくて、世の中の仕組みが分かってきただけ。まだまだ分かっていないし分かるつもり。

 

二条城の側の二条公園も綺麗だなって思ったけど、ここでもう一つ仕組みの話。

いとこが大阪の自然公園の管理をやっていて、正月に話をちょろっと聞いたのだけど、季節ごとのバランスを計算して植林しているみたい。要は、公園の素朴な綺麗さも誰かがコーディネートしたものってこと。都会で育っている人はこういう自然しか知らない。

 

歩いていて思ったのは、街並みと比べて道路がやたらと広いし信号がやたらと多いし、信号がないところとあるところ違いも分からない。観光客としては問題ないのだろうけど、ここで生活することを想像すると、信号を踏まえて通勤時間を計算しないといけなくて大変だなぁっていうだけ。車線の多さはきっと何かある。

 

 

 

ってなことを考えながら京都御苑に到着。

ほんとに良かった。梅の花も生き生きしていたし、人口密度がやたらと低いところと、自然に手入れがされていないところが最高に栄養源。これが自然美。万博公園よりきっとひどい、けど、そこが好き。

でも、砂利のスペースはかなり整備されていて、なんというか凄く贅沢に空間使っているなって思った。この周りに住んだらきっと毎日散歩できるくらい人口密度が少ない。この道何車線で車が通れる(目算7車線)ってくらいの砂利。まぁ仕組みを考えるときな臭くなるけど、それはまた別の話。

 

んで、東北から抜けて、下鴨神社へ。

正味梅要素全く見当たらなかったけど、森見登美彦さんの聖地だし、これはこれで良かった。梅要素は植木市くらい。やはり、寺社仏閣にはそれなりの神聖な空気がある。

 

 

そうして、出町柳まで戻ってからは、ひたすら鴨川を徒歩で下った。

何処まで下れるかなって思ったけど、祇園四条の下は京阪の特急が止まるか分からなかったからそこまで。

 

なんでカモはちっちゃな滝の手前であくせくしているのだろう、ギリギリが好きなのか、分かるって思ったのが二回。もしかしたら、そこの辺りが狩り場なのかもしれない。

 

川沿いの家々は飲食店ばかりだった、何も明かりとか灯っていない川を眺めているバルコニー席をチラチラ凝視しながら下ったのだけど、おそらくブランドなのだろうなって。

 

鴨川があって、遊歩道と建築の間に小川があるのだけど、ある一角で、何か鉄骨が組んでいるところが二百メートルくらいあった(目算)。何の工事だろうって考えて、府が作る遊歩道か、私が作った飲食席か、どっちもありそうで決められなかった。納涼をより近く、の方がありそう。

 

 

トータル何キロ歩いたか分からないけど、これが1人で動くパッケージだろうなって思った。便利は思考のショートカットだからなるべく廃して、別にここに誰かが一緒に居てくれた方が楽しいなんてことはない。

 

2人ならそこでパッケージは変わってくるし、1人用の思考形態を多数人に発現しようとも思わない。

 

今日は終始にやにやしてたと思う。

 

感情ってなんなのだろう。

基本的には、対人のもの。なぜなら、最初に学習したのがこれだから。

 

で、感情って、他人が居る時にしか顕在化しない。

 

でで、僕が感情薄く見えるのは、自分を人としてみなしていていないから。

もう少し細かく分析できそうだけど。

 

 

 

最後。

 

僕が掘り下げているのは、感情ではない。

仕組み。でも、こうやってネタバレすると変なことになるの分かる。

まぁそれでもいいけど。

 

 

自分にとって都合が良ければ好きでいいのか。

 

 

はいはいおしまい。